印西市岩戸の直売所にて美味しいトマトを販売するトマト農園の「とまとのソメヤ」さん。
トマトが好きなお客様に「本当にうまいトマトを手軽にたくさん食べていただきたい」という願いをもってトマトを生産・販売されています。
ソメヤさんのトマトは毎年春から初夏にかけてが一番味がのってくるタイミングということで、今がまさに1年で一番の美味しい時期!
以前から何度かご紹介もさせていただいてますが、改めてソメヤさんの美味しさの謎に迫る!ということでハウス見学をさせてもらってきました。
見学内容のレポートに加えて、美味しいトマトの見分け方も聞いてきましたのであわせてご紹介したいと思います。
とまとのソメヤ について
とまとのソメヤ さんは千葉県印西市のトマトを生産・販売するトマト農家さんです。
直売所では濃厚とまと(大玉トマト)とフルティカ(中玉トマト)を販売。
タイミングにもよりますが、規格外品が皿売りでお得に販売されていることもあります。
比べるのも失礼かもですが、スーパーのトマトだとなんかあんまり味しねーな…なんてなることもありますが、ソメヤさんのトマトは甘さのみならず味が濃くて”本当にウマイ”と思えるトマトです。
フルティカの方はフルーツのように甘いと言われる中玉トマトですが、ぱっと見は普通のミニトマトとあまりサイズ感は変わらなく、実はそのサイズ感もソメヤさんのこだわりの結果だったりします。(※そのあたりについてはまた後述)
本記事公開時点でのとまとのソメヤさんの営業日時は月・水・金・土 11時〜16時(なくなり次第終了)。
今季はフルティカ(中玉)が6月末まで、濃厚とまと(大玉)7月初旬までの販売予定となっており、来季は11月頃からの予定だそうです。
最新の販売状況については、とまとのソメヤさんのInstagramもあわせてご確認いただければと思います。
ハウス見学させてもらったよ
美味しいトマトの秘密をぜひ知りたい!ということで、先日とまとのソメヤさんの農園に伺ってハウス見学をさせていただきました。
ソメヤさんでは現在、ハウス全体で大玉トマトが約1,800本、フルティカ(中玉トマト)も約1,800本作っているとのこと。
以前は大玉トマトの方が多かったようなのですが、フルーツトマトの人気の高まりによりソメヤさんでもフルティカの人気が高くなっており、数年前に生産開始してからフルティカの生産数はどんどん増えているということでした。
ソメヤさんでのトマト栽培におけるこだわりは「一般的なトマトの栽培よりも水をかなり制限して栽培をする」ということ。
それによりトマトが水分を吸おうとしてギュッと凝縮、甘くて濃厚なトマトができあがる代わりに、収穫量としては一般的な農家の半分くらいにはなってしまうんだそうです。
通常は葉っぱで光合成をしますが、水を絞って栽培することで本体の実でも光合成をしようとしてヘタに近い「グリーンベース」という部分が現れやすく、このグリーンベースが濃いと美味しいトマトになるとのこと。
ただ、水を制限してストレスをかけて栽培していることから、味は良いものの見た目が悪い規格外品が多くなってしまうという面もあるそうです。
そしてこちらは中玉トマトのフルティカ。
こちらもグリーンベースが現れているものがたくさんありました。
大玉と同じく水分を抑えて育てることでギュッと凝縮され、通常はゴルフボールくらいの大きさのフルティカがミニトマトと同レベルくらいの大きさになっているのでした。
うまいトマトの見分け方って?食べ比べもしてみた
そんな美味しいトマトを生産するソメヤさんですが、美味しいトマトの見極め方についても教えてくれました。
まず一つはお尻の部分に放射線状のスジが現れているかどうか。そして赤みが濃くてむっちりとしたトマトが美味しいトマトだということでした。
写真左のトマトはおしりから放射状に線が伸びているのがハッキリ見えますが、写真右側のトマトはのっぺりとして赤みも薄めでどちらかというとピンク色っぽい印象。
試しに食べ比べもさせていただいたのですが、確かに放射線状のスジがある方が甘くて美味しい。(といっても、のっぺりした方もソメヤさんのトマトなので十分美味しいのですけど。)
そして見た目的にスーパーには出回ることはまずないんですが、ソメヤさんのところにトマトを買いにいった場合に要注目なのがこの茶色い部分ができているトマト。
水を制限するとカルシウムを吸えなくて、カルシウム不足により見た目に現れる”尻腐れ”と呼ばれる現象だそうです。
見た目から直売所でも敬遠されることも多いですが、濃厚なトマトの証だそうで、実は綺麗なトマトよりも美味しいトマトなのだ、とおっしゃっていました。
試食で実際に食べ比べさせていただきましたが、確かに”尻腐れ”が出ているものが今回食べた中で一番濃厚でした。
ソメヤさんの直売所でも特に4月・5月以降などの最盛期はこの尻腐れが現れているトマトも規格外品として販売されていることも多いですので、今まで敬遠しちゃってた、という方もぜひチャレンジしてみていただければと。
見た目がどうしても気になるなら皮をむいちゃえば茶色い部分は無くなっちゃうので、なんなら気になる方は食べるときに剥いちゃえばいいと思いますです。
今回、いろいろお話し伺いながらハウス見学させていただいたのですが、なんか社会科見学みたいで楽しかったです。笑
同じ場所で長年栽培していると生育が悪くなったり枯れてしまったりする「連作障害」というのがソメヤさんでも漏れなく発生するので、毎年根っこの部分を変えたりはするものの結局根っこの病気が出てしまったりと苦労されているお話しも聞きました。
トマト一筋40年、と一言にいってもいろいろな苦労や大変さがあって、その上で地域のみなさまへめちゃウマなトマトを提供し続けてくれていることには感謝しかありません。
毎年の10月頃~6月頃までしか買えず、夏の間は食べることができないので販売開始を待ち焦がれているというファンも多く、わたし個人的にも印西市内の一推しトマト農園さんです。
とまとのソメヤさん、みなさまもぜひ改めてチェックしてみてくださいな~。
とまとのソメヤ 直売所営業情報
■所在地
千葉県印西市岩戸1034-8
■営業日
月・水・金・土(時期により変更あり)
■営業時間
11:00〜16:00(※なくなり次第終了)
■ホームページ等
とまとのソメヤ ホームページ
とまとのソメヤ Instagram